私たち「社会福祉法人敬愛会」は、大和市福田の地にあって歴史と高齢者福祉の実績を有する総合福祉施設です。
2000年に介護保険制度が導入され、当法人の役職員は、地域にお住まいの高齢者が、住み慣れた地域でいつまでも安全に安心して生活できるよう、心に寄り添う福祉人でありたいと考え、努力して参りました。
設立理念の隣人愛を念頭に、お互いが信頼し協力し合い、一致団結して高齢者の支援に取り組んでいるところです。今後、少子高齢社会が進む中、時代と地域社会の変化に真摯に対応し、地域に貢献できる介護・福祉活動に取り組んで参ります。
何卒、ご支援、ご協力を賜りますようお願い申し上げます。

第8代理事長　多田　純夫

1950（昭和25）年、東京都大田区大森山王に老人保護事業を開始しました。
当初、本施設を『日本基督教団敬愛寮』と称し、日本における最初の有料老人ホームと言われました。

1954（昭和29）年社会福祉法人の認可を得て、初代理事長生江孝之氏を記念して『生江孝之先生 記念敬愛寮』と呼びました。
1957（昭和32）年頃より入所者が多くなり手狭になったことから、湘南地方に移転先を求め、1960（昭和35）年7月、富士山を望む広大な土地、現在地、大和市に移転しました。

生江孝之氏：明治・大正・昭和における社会事業の進展に寄与したことから“日本社会事業の父”とも言われる。 他に教育者として社会事業を担う人材育成に力をそそぎ、多くの大学で教鞭を取り、指導者として活躍した。
社会事業功労賞、厚生大臣賞、勲六等瑞宝賞など。その後逝去された後、正六位勲四等に叙せられた。
主著に「社会事業綱要」「日本キリスト教社会事業史」「欧米視察　細民と救済」「児童と社会」「社会教育事業概説」他に 多くの著作・論文がある。（「現代社会福祉辞典」より）

終戦後社会情勢の変化及び新憲法の制定に伴う家族制度の変革や生活苦難から保護を要する人達が急増し、殊に其の生涯を献げて国家社会に奉仕してこられた高齢者に対する状況は憂慮に堪えないものがあった。
生活資源のないこれらの高齢者に安住の地を備え愛護の途を拓くことが責務であると考え、キリスト教精神による隣人愛の手を延べ、静寂な自然の裡に高齢者を迎え入れ模範的な高齢者福祉の先駆的使命を達成することを祈念し敬愛寮を設立する。
（昭和25年8月　｢設立の趣旨｣より）